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おがちぃ散歩

17.10.08 【JR奈良線複線化工事関連】桃山駅2・3番ホーム屋根解体工事前の記録


YouTube:【複線化工事関連】ホーム屋根解体工事期間前日の桃山駅 / 江戸町跨線道路橋付近にて 17.10.08

奈良鉄道の手によって開業した明治28年(1895)からの木造上屋と、
国有化後、明治天皇陵の造営に伴う拡張整備で増築された
古レール製の上屋がある桃山駅の2・3番ホーム。

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古い建物なので石綿(アスベスト)が使用されているらしい:17.09.28 撮影

このように桃山駅の上屋は歴史のある建築ではありますが、
複線化工事に伴う駅構内の線形改良と
駅のバリアフリー化工事に伴い、
惜しくも2017年の10月9日から解体工事が開始されています。




■3つの年代に分かれる桃山駅の旅客上屋(ホーム屋根)

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17.04.20 撮影

桃山駅のホーム屋根は部分によってできた年代が異なります。


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13.03.17 撮影

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木造部分(旅客上屋1号?):13.05.02 撮影

京都寄りの柱が木造となっている部分は
奈良鉄道の手によって開業した明治28年(1895)からのものと思われる木造上屋です。


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古レール部分(旅客上屋2号?)15.04.19 撮影

古レールで組み立てられていた2・3番のりば奈良寄りの上屋。
奈良線が国有化され、明治天皇陵の造営に伴う拡張整備で増築された部分です。


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旅客上屋3号:17.11.04 撮影

1番のりばの奈良寄りの部分は平成14年に設置されたものです。

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17.04.20 撮影

柱にある建物財産標には『旅客上屋3号』とあるので、
1号が木造部分で2号が古レール製の部分といったところでしょうか。



■ホーム上屋の柱の刻印

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17.11.08 撮影

戦前の拡張部分である上屋に使用されている古レールには
1915・1919...などの西暦が刻まれ、
大正時代のレールが使用されていることが分かります。



戦後間もなくの航空写真を見ると、
桃山駅には2本の跨線橋があり、
2・3番のりばについてはホーム全てに屋根がかかっていたように見えます。

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17.03.30 撮影

また、ホーム上屋の柱の上部には
使われなくなった発車ベルと思われるものが残っていました。

【JR奈良線】桃山駅2・3番ホーム上屋柱の発車ベル

これは桃山駅が主要駅の1つだったことの名残ではないでしょうか。


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左・貨物ホーム跡に建つ高齢者福祉施設:17.04.20 / 右・貨物駅跡に建つマンション群:10.06.27 撮影

現在の桃山駅も広い構内をもつ駅ですが、かつての構内は更に広く、
駅前の高齢者福祉施設の他、
駅北西のマンション群も貨物取扱用のホームや設備が建ち並び、
その他の場所にも国鉄職員用の宿舎があったそうです。

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三夜荘跡地 かつての巨椋池を望む立地は桃山駅設置のきっかけの1つとなった:16.03.15 撮影

一説によると、明治時代に開業した当初は桃山駅の設置の予定が無く、
西本願寺21世門主大谷光尊と堀内村(現在の伏見区の内,桃山・桃山東学区)と伏見町(南浜・板橋・住吉学区あたり)の請願と費用により
駅が設置されることとなったと言われています。

桃山駅と西本願寺三夜荘 11.11.17

寄付で駅が建設されたのも交渉の中で奈良鉄道側から
駅を設ける価値が無いから希望するなら設置費を全額寄付せよ」
という回答があったからだと言われています。

このように、設置の価値が無いと言われた桃山駅でしたが、
1912年(明治45年)7月30日の明治天皇の崩御により伏見桃山が陵墓地に選定され、
その最寄である桃山駅は拡張と整備が進められ、貴賓室も設けられます。
桃山駅の駅長も「指定職」という京都駅並みの地位に格上げされました。

昭和になると、日本全国で明治天皇桃山御陵参拝が行われたことから、
1日の乗降客数が8万といわれた日もあったなど、
今では考えられない程の賑わいがあった駅でした。


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2・3番ホームの奈良方の先端部に残る跨線橋または上屋の柱の撤去跡と思われる痕跡:13.11.29 撮影

【JR奈良線】桃山駅2・3番ホーム東側に残る跨線橋撤去の形跡??



2番線から発車する103系回送列車. 動画の[3:44]から見ると,発車と同時に方向幕を回している.
回送列車にも関わらず『奈良』と表示した列車が上り線を通過していくことがたまに見られた.
YouTube:【休止前の桃山駅2番線】JR奈良線 夜の京都行き回送 103系 [3:44]





■参照および引用した資料

・「伏見桃山の文化史」
 加藤次郎・著 昭和28年11月3日・刊行

・「老人が子等に語る伏見風土記」
 伏見区老人クラブ連合会・著 山本真嗣・監修 伏見区老人クラブ連合会

・「京都の「戦争遺跡」をめぐる」
 池田一郎/鈴木哲也・箸 つむぎ出版

・「伏見の現代と未来」京・伏見学叢書第3巻
 聖母女学院短期大学伏見学研究会編

・「伏見「三夜荘」解体へ 木戸孝允命名 伊藤博文ら滞在」
 2016年2月9日 読売新聞 夕刊

 ...など








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