おがちぃ散歩

16.12.25 【JR奈良線】 何やら工事中の長池変電所と大阪環状線の201系


YouTube:【JR奈良線】 何やら工事中の長池変電所 16.12.25 

長池駅横にある長池変電所で何やら工事中のようです。
建物の基礎となる部分のコンクリートを固めているように見えますが、
変電所の増強なのか、それとは関係の無いものなのか、
どうなのでしょうか。

001 長池

007 長池

006 長池

002 長池

003 長池

004 長池

005 長池

何の工事であるか不明な時点であれこれ語るのは妄想以外の何物でもないのですが、
やはり変電所での工事なだけあって
工事の内容によっては奈良線のある噂の真偽にも関わってくるので
気になる事ではあります。



ある噂というのは、
奈良線の変電所設備が貧弱な為に
201系が入ると変電所容量が超えてしまいパンクする
というもの。

201 新今宮
2色の201系が見られる天王寺~今宮間の大阪環状線・大和路線(関西本線)の並走区間
YouTube:大阪環状線 新今宮にて【289・287・283系くろしお・103系・201系】 16.01.31


1983(昭和58)年当時、子ども向けの図鑑では
電気を節約するための最新技術が使われています』と紹介されていた201系電車。
しかしながら、国鉄では初となった最新技術を採用したが故に
製造コストが高くついた為、
後継形式の205系からは旧来の技術をベースにして開発されています。

201系が奈良線に入れないというハナシでよく聞くのが、
なんで“201系より新しい221系”が入れて
“221系より古い201系”が入れないのかということです。

161127 002
左 YouTube:【奈良線】 221系による 京都発〝桃山〟行き の臨時普通列車 16.11.27
右 YouTube:【転属?】向日町に疎開中の205系1000番台HH404編成 16.12.18

201系と221系のどちらも回生ブレーキで、
ブレーキの際に発電を行ってその電力を架線に送る為、
両形式を走らす路線にはそれなりの変電所容量が必要となりますが、
221系電車も205系の主要機器類がベースとなっていて、
部分的に221系の主要機器類は
201系以前の技術がベースとなっている為に
201系とは走行時に生じる電力の違いがあるのではないかと思います。

もし、変電所容量の問題で
201系が奈良線に入ることができないということが事実ならば、
“201系より新しい221系”が入れて
“221系より古い201系”が入れないという状況はそういう事だからと思います。




YouTube:【323系】 新旧過渡期の大阪環状線 17.01.21

現在、323系の増備が進行中で、
大阪環状線の201系は103系と共に置き換えられる予定ですが、
201系が大阪環状線から撤退した後の転属先と噂されているのが
大和路線と奈良線です。

16.06.08 奈良線の駅にまで掲示されている323系の広告

長池変電所の工事は
323系の増備に合わせるかのようなタイミングで行われている為、
大阪環状線から撤退後の201系を直ちに奈良線で走行できるように
変電所設備を改良するのではないかという見方ができます。

もし本当に長池変電所の工事が201系に対応した設備への改良だとすると、
玉突きで奈良線から老朽化した103系が続々と引退する可能性が高くなるので、
これは大きなニュースであるように思うのです。



103 森ノ宮 日根野

奈良線に201系を入れることができないという根拠には、
201系が奈良線と同じ車両基地に配置されているにも関わらず
宇治川花火大会の臨時列車の為に他の車両基地から貸し出された応援編成が
全て103系
であったことが挙げられています。

それも、わざわざ大阪環状線の森ノ宮と阪和線の日根野という
奈良線からは距離のある車両基地からの応援であり、
森ノ宮に関してはわざわざ8両編成を6両編成化するという手間をかけてまで
103系の応援編成を仕立てています。

13.08.09  桃山駅と宇治川の花火・JR奈良線

14.08.11 花火大会中止でも臨時ダイヤのJR奈良線 103系6両編成桃山駅停車

しかし、これらはあくまで状況証拠でしかないのです。

王寺 105 201
YouTube:【青緑】105系和歌山地区地域統一色...他 -万葉まほろば線・和歌山線- 16.10.02

では、201系の運用がある桜井・和歌山線は
奈良線よりローカルな路線にも関わらず
変電所設備が充実しているということなのでしょうか。

ちなみに桜井線は奈良線よりも4年早い昭和55(1980)年に
和歌山線の王寺~五条間と共に電化され、
奈良線は1984(昭和59)年に
和歌山線五条~和歌山・紀勢本線和歌山~和歌山市間と同時に電化されています。



00 弁天町

なので、もっと詳細な根拠を見つけるべく、
弁天町にあった交通科学博物館の図書室で
奈良線電化に関する資料を探し、
「近畿地方の日本国有鉄道 大阪・天王寺・福知山鉄道管理局史」(平成16年12月)
「電気鉄道 No.438 第38巻 第11号」(昭和59年11月)の2冊を見つけて調べてみたのですが、
なにぶん専門的な内容だった為、
その資料の記述が奈良線の変電所の脆弱さを示しているのか分かりませんでした。


《-以下、資料からの抜粋-》

新設変電所は木幡・長池・上狛
電源、関西電力KKの最寄変電所から
地方電線路(負担金工事)で受電


161227 h5 2a3

上狛変電所は奈良車両基地を担当すること、
将来の関西本線・片町線へのき電を考慮し2回線、他は1線回線
標準電化対応設備となっている



既電化区間との接続と車両基地き電のため、
京都、奈良基地き電区分所の新設
五条、大和郡山変電所及び和歌山き電区分所でき電設備を増設
京都基地き電区分所は大阪電気制御所、
その他は全て天王寺電気制御所からそれぞれ鉄研C型で監視制御を行う


なお、全変電所とも特高側の交流遮断機、電力遮断機は
電動そう任とし、コンプレッサ容量と空気配管の縮小を図っている



【電車線路設備】
 架線方式:シンプルカテナリ式
 電柱種別:P柱


標準装柱については
駅構内はH型銅による固定ビームを標準
一般区間は簡易可動プラケットを使用


また、施工に当たっては架線延線、電柱建植等に機力工法を積極的に取り入れ
更に軽量プラケットの採用により経費の削減に努めた



電化には62億円の工事費 (奈良線・和歌山線・紀勢本線和歌山~和歌山市間も含む)

《-以上、抜粋 終わり-》



電化当初は木幡・長池・上狛の3箇所だった奈良線の変電所も、
後に藤森・宇治の2か所の変電所が増設されるなど状況は変わっていて、
少なくとも城陽以北ではある程度の変電所容量があるように推測されますが、
城陽以南は電化開業から変電所の数が変わっていない為に、
もしかすると変電所容量が電化当初のままなのかも知れません。

これにより、城陽以北では201系を走らせることができても、
肝心の城陽~木津間の変電所容量が小さい為に
奈良の車両基地から201系を送り込むことができず、
結果的に奈良線全体で201系が走れないという状況があるのかも知れません。

奈良線は第二期複線化工事の最中なので、
長池変電所の工事もそれに関連したものの可能性もあり、
201系の転属のための準備とは限りませんが、
噂の真偽はどうなのか、
323系導入に関連する201系の動きと長池変電所の工事の関連が気になるところです。


009 玉水

008 玉水

ちなみに最近では、長池変電所の他、山城青谷駅や玉水駅構内などで
電気関係と思われる設備が新たに設置されています。






■参照および引用した資料
・「パーフェクトシリーズ5 電車」
 松澤正二・監修 講談社 昭和58年8月25日 第1刷発行
・wikipedia:国鉄201系電車
 https://ja.wikipedia.org/wiki/国鉄201系電車#.E3.83.96.E3.83.AC.E3.83.BC.E3.82.AD
・wikipedia:JR西日本221系電車
 https://ja.wikipedia.org/wiki/JR西日本221系電車#.E9.9B.BB.E6.BA.90.E3.83.BB.E5.88.B6.E5.BE.A1.E6.A9.9F.E5.99.A8
・「近畿地方の日本国有鉄道 大阪・天王寺・福知山鉄道管理局史」
 平成16年12月 大阪・天王寺・福知山鉄道管理局史編集委員会
・「電気鉄道 No.438 第38巻 第11号」
 (社)鉄道電化協会 昭和59年11月






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