おがちぃ散歩

15.03.18 JR桃山駅バリアフリー化についての考察【2】

跨線橋A 跨線橋B
新設の跨線橋とエレベーターの設置位置のおおよそのイメージ図 左:1番線ホーム /右:2・3番線ホーム 
黄緑の部分が新設の跨線橋の入り口で矢印は動線、緑色の部分がエレベーターの設置位置を表す。
なお、複線化後は3番線は廃止され、駅構内の線形改良の影響でホームが削られ形状が変わる為、厳密には設置位置は異なる可能性がある。

15.03.18 JR桃山駅バリアフリー化についての考察【1】


桃山駅では跨線橋・エレベーターの新設の他に、
内方線ブロックの新設・音響案内の新設・スロープの新設・多機能トイレの新設が
バリアフリー化の事業として行われます。




■内方線ブロックの新設
内方線02
京阪伏見桃山駅の例

内方線ブロックという言葉自体は初めて聞いたのですが、
その実物はよく目にしているもので、
ホーム端の点字ブロックの横に線がついているタイプのものを
内方線ブロックというみたいです。

内方線03
京阪淀駅(高架前)の例 既存の点字タイルの横に内方線が貼り付けられている

30000 ビスタEX 近鉄丹波橋 02 TS3V0009B.jpg
近鉄丹波橋駅の例 以前は点字のみのブロックだったが、現在は内方線つきのものと交換されている:左・07.08.23 / 右・15.04.18 撮影

内方線ブロック01

多くの駅ではホームの端に沿って点字ブロックが設置されていますが、
桃山駅の場合は柱の位置の関係からか、かなり内側に設置されています。

内方線05

そして場所によってはこのようにコの字型になっています。

こういう点字ブロックの配置のされ方は
視覚障害を持った方にはどのように認識されているのでしょう?
列車とホームの間というよりは曲がりくねった通路という感じなのでしょうか?

そんな感じでイレギュラーな点字の配置となっている桃山駅のホームですが、
ホーム末端の新しい屋根の部分は、他の多くの駅と同様のブロックの配置で
ホームの端に沿って点字ブロックが設置されています。

こういうちぐはぐな感じも
線形改良に伴うホームを削る工事と合わせて改良されるのでしょう。




■音響案内の新設

YouTube:12.09.15 JR桃山駅 入線放送導入 / Japanese local station.
この入線時のメロディーは大都会岡山駅の在来線ホームでも流れる
12.09.15 JR桃山駅 入線放送導入 ①


今の桃山駅は

「♪~ まもなく、~番のりばに、電車が参ります。
危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください。
~番のりばに、電車が参ります。危ないですから、ご注意下さい。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」

と流れますが、音響案内の新設というのは

「~時~分発 ~(列車種別)~ ~行きは ~番のりばから 発車します。
電車は ~両で 到着します。
足元の ~色 ~印 ~番から ~番で 2列に並んでお待ち下さい。」

などという、主要駅などで流れるような
詳しめの列車案内のことを指しているのではなく、

「ここにトイレがあります。
正面が多機能トイレで、向かって右が男性用で、左が女性用です。」

「当駅の改札口は1つで、現在地の左ななめ前方、約9mのところです。
きっぷうりばは、現在地の左ななめ後方、約8mのところにあります。
誘導ブロックに沿って行く場合、きっぷうりばは現在地を背にして...」

...などの音声や、
鳥のさえずりや「ピンポーン」という音などの音響による案内のようです。


JR新田駅の例 改札口・トイレ・2番のりばの階段の下に音響案内のスピーカーが設置されている
YouTube:近鉄っぽい音声案内のあるJR新田駅【奈良線】 15.04.18


13.11.30 JR奈良線・新田駅の大銀杏



■スロープの新設
スロープ2
のりこし清算機の横の白い部分にスロープが新設される

現在もスロープはありますが、
新設されるエレベーター・跨線橋とは反対方向に設置されているからか、
エレベーターへと向かう方向へのスロープが新設されるみたいです。




■多機能トイレの新設
多目的02

多目的04
だいたいピンク色の部分あたりに多機能トイレが新設される

トイレのバリアフリー化については、
既存のトイレの東隣に
多機能トイレを新設することで実現される見通しとなっています。


このトイレ問題は個人的にとても悩ましい。

現在の桃山駅のトイレは「古い不便なトイレ」と批判の矛先になっています。

そして、現在のトイレが具体的にどのように不便かと言うと、
個室の入り口に段差があることです。

トイレ02 トイレ01

男性用は小の時はあまり気にならないのですが、
大の方を利用するとなると大きな段差があることに気づきます。
もちろん女性用は全て個室となっているでしょうから
必ずこの大きな段差に直面します。
この点がバリアフリーの観点から改良が求められています。

これが多機能トイレが新設されることでバリアフリー化は実現されるのですが、
現在の古いトイレは特に改良される訳ではなくそのままになることから、
現状よりも改善されるにも関わらず
「古いトイレをそのままにすると新しい多目的トイレにみんな行くことになる」
という理由で再び批判の矛先となっています。

桃山wc 01

そんな桃山駅の古いトイレですが、
斜めにクロスしてる窓の格子なんかが良かったりして、
いい意味での古い雰囲気を残す桃山駅の佇まいを構成する要素の一部
となっています。

建物自体は古く、個室の方は大きな段差がありますが、
別にいわゆるボットンではなく水洗ですし、
何よりも手すりが設置されていて一応は段差への考慮がなされています
完全なバリアフリーではないものの設備自体は他の駅と同様の水準です。
駅によってはもっと狭いトイレしかないところもあります。

多目的トイレができたとしても
まだ一応は元気な自分が利用するのは恐縮するので古い方のトイレを使いますし、
他の多くの人もそうするのではないでしょうか。

そして、そもそも桃山駅のトイレが混雑しているのをあまり見たことがない。
そればかりか、その存在を知らない人も、もしかすると多いのでは? と。

とは言え、この建物のまま要望通りに改良されるなら大団円ですが、
建て替えとなると寂しい。
利便性は大事なのですが、
その観点だけでしか物事を見れない社会というのは嫌だなとも思う。



-【3】へ続く-



■参照および引用した資料
・桃山地区 バリアフリー 移動等円滑化基本構想 「概要版」 - 京都市
 http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000180/180946/momoyama-gaiyo.pdf
・奈良線第 2 期複線化事業(JR 藤森~宇治・新田~城陽・山城多賀~玉水間複線化)
 環境影響評価方法書(要約書) - JR西日本
 http://www.westjr.co.jp/railroad/project/file/00_houhousyo_youyaku.pdf






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