おがちぃ散歩

14.04.01 玉水駅 水難記念の碑

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玉水駅には昭和28(1953)8月15日に発生した南山城水害の際、
東南約500m先の玉川から押し流されてきた重量6トンもの石があります。
これは、悲運の記録と、
このような大災害は再び発生しないことを祈って置かれているものです。

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石には消えかかってはいますが
白い塗料で「南山城 28.8.15 水害記念」と書かれています。

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昭和28年8月14日の南山城地区の時間雨量は80mmで、
総雨量は和東町で428mmとなりました。
この豪雨により、玉川上流の農業用溜池である「大正池」と「二の谷池」が決壊し、
土石流が発生しました。

井出町を中心とした被害は死者336人、
損壊流失家屋904戸、床上浸水家屋285戸の大惨事となりました。


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玉水駅は明治29(1896)年に
当時の奈良鉄道が京都~奈良間を開業させた当時からの駅ですが、
同時期に開業した
桃山・木幡・新田・棚倉・上狛駅の駅舎がそれぞれ似た造りの駅舎であるのに対し、 ※1
玉水駅の駅舎はそれらの駅とは造りが異なっています。

これも水害で駅舎が流出したことによるもので、
翌年の1954(昭和29)年3月31日に再建された為、
明治時代の同期開業の駅よりも新しい駅舎となっています。

JR奈良線 新田駅の大銀杏  (19)
参考・新田駅 06.01.03 撮影 →13.11.30 JR奈良線・新田駅の大銀杏

JR木幡駅 (14)
参考・木幡駅 12.03.21 撮影 →12.09.11 JR木幡駅・近年の今昔

P1230811 a
参考・桃山駅 ※2 14.07.25 撮影 →桃山駅と西本願寺三夜荘 11.11.17

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駅舎は建て替えられているものの、
ホームの下の石積みに歴史を感じることができます。


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昨今、ニュース等でよく耳にする「集中豪雨」という言葉は、
この水害を伝えた朝日新聞の見出しで使用されたのが最初だそうです。

昨今はゲリラ豪雨という言葉もよく聞くようになりました。

61年前も予期せぬ事態だったかも知れないし
これからも予期せぬ事態が訪れる可能性は高い。

昔の教訓も大事ですが、
最近の気候の変動により「昔はこうだったからこうしておけばいいだろう」とは
いかなくなる機会も増えてきています。
むしろ、油断をしないことこそ昔の教訓であるようにも思います。





※1 宇治・長池駅も同時期に開業した駅で、
   駅舎の改築以前は木幡・新田...などの駅舎と似た造りだった。
   なお、稲荷駅も明治期にできた古い駅舎だが、
   東海道本線の駅として開業しているので沿革が異なる。
   →11.04.30 稲荷駅ランプ小屋

※2 桃山も京都~奈良間開業時にはあった駅だが、
   現在の駅舎は木幡や新田駅と雰囲気こそ似ているものの
   昭和10(1935)年11月に改築されたもので、
   新田駅や木幡駅と比べると建物の高さが高いことや瓦葺きでない点などが異なる。




■参照および引用した資料
・「京都大事典 府域編」
 淡交社
・「集中豪雨木津川上流で」
 朝日新聞 1953年8月15日夕刊
・wikipedia:玉水駅
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E6%B0%B4%E9%A7%85

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