おがちぃ散歩

12.08.16 賀茂茄子の発祥地を訪ねる

桃山

京うど:京都市伏見区桃山町新町付近では伝統的な栽培法でつくられる。
11.11.13 京うどの栽培地を尋ねて

桃山大根:漬物ダイコンの王者とも言われ、かつては一大産地を築き、
     伏見の街の産業や文化を支えた。
桃山の名を冠した野菜たち ①
桃山の名を冠した野菜たち ②
桃山の名を冠した野菜たち ③

花菜:冬の切り花として栽培されたものが、
   戦後になり野菜として食されるように。
   古くからの花木の生産地である桃山でも切り花として栽培された。
12.04.15 伏見の酒蔵と菜の花 ①
12.04.15 伏見の酒蔵と菜の花 ②
12.04.15 伏見の酒蔵と菜の花 ③

桃山みょうが:京みょうがとも呼ばれ、桃山町江戸町地域はその発祥地。
11.10.20 ミョウガの収穫(O-GArden)
京みょうが発祥の地を巡る 11.04.14

伏見とうがらし:「ひもとう」や「伏見甘」、「青ト」とも呼ばれ、
        細長く、人差し指程の太さの甘味種のトウガラシ。
        江戸時代には伏見稲荷周辺で栽培されていたという記録もあり。
        京の伝統野菜に指定され、ブランド指定も。
12.06.01 みんな大好き淀苗 ① ((d(◎ー◎)b))
12.06.15 伏見とうがらしの収穫 ①
12.06.15 伏見とうがらしの収穫 ②

<以上リンク先は「おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ」の記事>



2

伏見とうがらし、桃山大根、京うど、桃山みょうが、
花菜(伏見寒咲きナタネ)など、
伝統的な栽培法が伏見区で行われていたり、
伏見区にある地域に由来する京野菜がありますが、
代表的な京野菜として挙げられる賀茂茄子も伏見区にその発祥があるそうです。


賀茂茄子は主に京都市北区の上賀茂付近で生産されています

上賀茂地区は鴨川の上流にあり、
西は賀茂川、東は高野川に挟まれた扇状沖積地です。
砂質土壌の肥沃な土地で、平安京の造営以前から農耕が行われていました。

賀茂茄子は栽培上、多くの水を必要とするので、
川に挟まれた位置にあることも、
水利の点からも栽培に適した地域であると言えます。

賀茂茄子の栽培の歴史は300年以上ありますが、
現在の産地で栽培されるようになったのは明治時代以降のことです。


賀茂茄子は、昔、芹川と呼ばれていたことがあり、
種苗会社から発売されている品種にも
「大芹川丸茄子」「芹川茄子」などの名称の品種があります。
この芹川というのは、その茄子の発祥地に由来します。

その芹川というのは、
京都市伏見区の城南宮に程近い下鳥羽地域にあります。


芹川MAP

芹川は鴨川下流の東部、
城南宮の南東約1kmあたりの地域で、
江戸時代(1705年/宝永2年)に刊行された山城名勝志という書物には
三栖の北、竹田の南と紹介されています。

地名の由来は、その名の通り、
芹(セリ)が生えていた川があったことに由来します。
古来、この地に清流があり、3尺の根芹が生えていたそうです。 
その水源は鴨川の下流で、東方の竹田よりここに流入していたとか。

平安時代は平等院の荘園でした。
また、遊猟地であり、皇室の重要な猟場でもありました。

江戸時代から紀伊郡芹川村として存在しましたが、
明治7(1874)年には合併により下鳥羽村の一部となります。
竹田街道の西に位置する芹川村には、
車借、馬借を営む人がいたそうです。


芹川では、明治の初めには竹田茄子というものがあり、
現在の賀茂茄子にもっとも近いものだったといいます。
このことから、
京都市伏見区下鳥羽の芹川が賀茂茄子の発祥地と考えられています。



芹川1
京都市伏見区下鳥羽東芹川町にて。奥には下鳥羽公園のサッカー練習場と京セラの本社ビル。

現在、地名として残っている地域には、
【下鳥羽芹川町】【下鳥羽東芹川町】【下鳥羽西芹川町】
3ケ所がありますが、もともとは1つの町でした。

東芹川町と西芹川町は芹川町の東西に位置しているというわけではなく、
隣り合った場所にある東芹川町と西芹川町とは別に、
芹川町が竹田街道の西側に飛び地のように位置しています。
また、周辺の下鳥羽を冠する町名としても飛び地となっています。

これは、平成9(1997)年に芹川町の主要部分が
下鳥羽東芹川町、下鳥羽西芹川町となり、
竹田街道沿いの旧飛地のみが芹川町として存続していることによるものです。

1991年発行の地図では
東芹川町と西芹川町がある位置が芹川町と記されています。


芹川町
津知橋通と竹田街道北行きの交差点。竹田街道北行きは京都市電伏見線の廃線跡。
下鳥羽芹川町はこの付近にある。


棒鼻バス停
芹川町の最寄りの棒鼻バス停

竹田街道沿いの飛び地である芹川町は住宅街となっていて、
賀茂茄子の発祥地であることを感じさせるものはありません。

芹川2

芹川3

一方の東芹川町と西芹川町は、
多くの企業のオフィスや工場が建ち並んではいますが、
稲作が行われている田んぼや
畑作が行われている農地が一部残り、
賀茂茄子の発祥地としての雰囲気が僅かながらに感じられます。


芹川4
芹川町の主要部分だった東芹川町からは伏見桃山城の天守閣が見える。



※根芹:根を食用とするセリ。
    他のセリとは違った特別なものではなく、普通のセリと考えてもよい。
    セリは根の部分も美味しく、
    秋田名物のきりたんぽ鍋にもセリの根は欠かせない具材。




■関連記事:おがのおーがにっくらいふ(★´ひ`★)ゞ
12.07.29 直売所で賀茂なすを買いました ①
12.07.29 直売所で賀茂なすを買いました ②




■参照および引用した資料
・「歳時記 京の伝統野菜と旬野菜」
 高嶋四郎・編著 トンボ出版
・「現代にいきづく 京の伝統野菜」
 菊池昌治・著 誠文堂新光社
・「角川日本地名大辞典 26 京都府 上巻」
 角川書店
・「京都市の地名 日本歴史地名大系 27」
 平凡社
・「都市地図 京都府① 京都市」
 昭文社
・wikipedia:京都市伏見区の町名
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E5%8C%BA%E3%81%AE%E7%94%BA%E5%90%8D


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