おがちぃ散歩

志津川発電所跡 10.12.11

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08.11.30 撮影

天ケ瀬ダムの下にある大きな煉瓦造りの建物は、
ダムができるまでの間稼働していた志津川発電所の建物である。
志津川発電所は、現在の関西電力の前身である宇治川電気により、
1924(大正13)年に建設された。
その対岸にある設備が、
現在稼働している関西電力天ケ瀬発電所である。

天ヶ瀬ダムと宇治と嵐山

かつてのおとぎ電車は、
志津川発電所の横の志津川駅から発着し、
宇治川上流の大峯ダムにある堰堤駅まで走っていた。
現在、大峯ダムのある場所には吊り橋がかけられている。

志津川~堰堤間に途中駅は無く、運賃は大人40円。子ども20円だった。

おとぎ電車といっても、法律上は鉄道の扱いではなく、
遊園地の遊戯施設という扱いだった。
これは、資材運搬鉄道を遊覧鉄道に転用するに当たっての法手続きが煩雑になり、
さらには法適用にあたってのコストが高くつくことを回避するためのものだった。



おとぎ電車の廃線跡は、ほとんどが天ケ瀬のダム湖に沈んでしまったのだが、
おとぎ電車がもともとは
志津川発電所と大峰堰堤の間の資材運搬鉄道だったこともあり、
その車両の引き込み線が志津川発電所の建物と一緒に残っているという。

PAP_0269.jpg

追記 P1070194 01

追記 P1070194 02

その引き込み線は、
発電所の建物の下にある川に面したコンクリート部分の上に見ることができる。


おとぎ電車は、
かつて就航していた宇治川ラインの遊覧船への乗客輸送の目的もあった。
遊覧船は大峯ダムより下流には行けなかったのである。

宇治川ラインの観光コースとしては、
志津川から堰堤までおとぎ電車に乗り、
堰堤からは大津市石山の外畑まで宇治川汽船の遊覧船で、
あとはバスというものだった。

しかし、宇治駅からおとぎ電車の志津川駅までも距離があるため、
宇治駅からおとぎ電車までの乗客輸送をしていたのがプロペラ船であった。
プロペラ船は、宇治の塔の島から志津川の運行であった。

PAP_0271.jpg

PAP_0270.jpg

天ケ瀬ダムの下にある白虹橋から川を見てみると、
川岸に川へと降りる階段を見つけることができる。
プロペラ船との関係は確かではないが、
このあたりにプロペラ船乗り場があったことは考えられる。

PAP_0272.jpg

PAP_0273.jpg

追記 P1070196

6_20111210001737.jpg
08.11.30 撮影



■参照した資料
・特別展「走れおとぎ電車 昭和30年代の街と暮らし」の展示資料
宇治市歴史資料館 平成22(2010)年10月2日~11月21日
・wikipedia:おとぎ電車
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%A8%E3%81%8E%E9%9B%BB%E8%BB%8A

■取材協力:十津庵

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コメント

楽しませていただいています

初めまして。宇治のgodzillaといいます。
私もおとぎ電車に興味があり、楽しく読ませていただきました。

旧志津川発電所前のレールは、おとぎ電車のものではなく、発電所の流出口によくあるレールです。

あのレールとおとぎ電車との関連を調べましたが、た私のレポは以下です。

http://gogodzilla.web.fc2.com/120212.html

またこれからも楽しく読ませていただきます。

長文、失礼いたしました。
  1. 2014/05/07(水) 21:46:00 |
  2. URL |
  3. godzilla #z8Ev11P6
  4. [ 編集 ]

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