おがちぃ散歩

12.04.30 50年目の観月橋団地

50年目の観月橋団地1

50年目の観月橋団地2
12.04.30 撮影

50年目の観月橋団地3
12.03.30 撮影

伏見界隈には、運河沿いの酒蔵や、丘陵の上に立つ伏見桃山城など、
明治維新や安土桃山時代を思い起こさせる景観があり、
それらは伏見の街のシンボル的なものと言えます。

さらに、この団地が建ち並ぶ景色も
伏見の街を形成する景観要素のひとつであると言ってもいいかと。

歴史的建造物というと、
戦国武将とか坂本龍馬とか
そういうロマン的なイメージがもてるものに目が向けられがちですが、
戦後の住宅不足の解消や
高度経済成長期を支えた団地群にも目が向けられてもいいと思います。
なんか、中島みゆきさんの「地上の星」みたいなことを言ってる感じですが。


僕にとってはとってもご近所さんなので、
数年前から観月橋団地を通る度に工事が行われているのを見ていたのですが、
それはどうやらリニューアルの工事だったみたいです。

12.04.30 50年目の観月橋団地4
12.01.19 撮影

12.04.30 50年目の観月橋団地5
貯水塔もまた団地のシンボル:12.04.30 撮影

1950年代半ばに日本各地で建設が始まった公団住宅は、
水洗トイレ、風呂、ダイニングキッチン、ベランダなどを取り入れ、
団地といえば近代的なものとして憧れの住宅だったそうです。

日本住宅公団が観月橋団地の管理を開始したのは昭和37(1962)年
現在はUR都市機構の管理となっています。

12.04.30 50年目の観月橋団地6
国道を挟んで見えるのが桃陵団地。
国道を挟んでこの一帯は団地が建ち並んでいるが、
一帯が観月橋団地という訳ではなく、
西から桃山合同宿舎、桃陵団地、伏見合同宿舎、
裁判所宿舎、観月橋団地、桃山東合同宿舎となっていて、
管理も近畿財務局(財務省)、京都市、大阪高等裁判所、
UR都市機構(旧日本住宅公団)に分かれている。:12.04.30 撮影


今ではお年寄りが多く、人も少なく見える観月橋団地ですが、
僕が小学生の頃は、まだ人が多くて、
観月橋団地に住んでいる同級生がけっこういました。
なので、団地にある同級生の家へ行く機会も多々あったのですが、
お宅を拝見させていただくと
壁紙や襖の入れ替えなどはされてるものの、
床や柱に建てられた年代を感じました。

そういうことを思い出すと、
近代化の象徴だった公団住宅も現代になっては古さは否めず、
時代にマッチしたものではなくなってきたとも言えます。

そんな観月橋団地のリニューアルは、
建物を改修するのみならず、
まさに「大改造!!劇的ビフォーアフター」でやっているような
大幅な間取り変更などにより、
創造的に、発展的に改修し、新たな付加価値を付与するものらしいです。
匠による団地の再生プロジェクトです。


12.04.30 50年目の観月橋団地7
12.03.30 撮影

12.04.30 50年目の観月橋団地8
12.04.30 撮影

このリニューアルは、
観月橋団地のリノベーションとして
雑誌やテレビでも取り上げられたそうです。

リニューアルされた団地への入居の申し込みは
殺到とまでいったかは分かりませんが多かったようで、
好評につき募集は終了したとか。


この観月橋団地のリノベーションには
町屋の再生と似たような意義を感じます。

例えば、新興住宅地では何も思わないんだけれども、
昔ながらの景観が残る街に
現代的なデザインの住宅が建てられていると違和感を感じてしまう。
酒蔵の街並みが残る伏見なんかではそうです。
なんか自己主張が大きいというか、量産型の押し付けというか、
街に対しての尊重とか、敬意とか、誠意とか、対話とか、
そんなものを感じないというか。

パリ
フランス・パリ市内にて:05.02.28 撮影

アムステルダム
オランダ・アムステルダム市内にて:05.03.03 撮影

ロンドン
イギリス・ロンドン市内にて:05.03.07 撮影

その場所にはその場所のフォーマットみたいなものがあって、
それに合わせることで街の景観を形成されているように思います。
魅力的な街にある物件でも、
それを謳ってる物件自体がそれを台無しにしているみたいな感じで、
物件を販売する側が
本当に街の魅力を感じてないのではないかと思ってみたりします。

そういうのに、不動産屋や工務店側にとって、
そこがどんな場所であれ関係ないみたいな姿勢が見え隠れして、
飛躍すると現代社会の病理みたいなものを感じて、
なんか悲しくなるのです。

だから、おじいちゃんとの思い出のある家具やらなんかが
「そんなことまで考えてくれていたの!?」という感じに再利用されるような、
ビフォーアフター的に町屋を再生されることに安堵を覚えるのです。


12.04.30 50年目の観月橋団地9
12.01.19 撮影

12.04.30 50年目の観月橋団地10
12.01.19 撮影

12.04.30 50年目の観月橋団地11
12.03.25 撮影

12.04.30 50年目の観月橋団地12
12.03.25 撮影

12.04.30 50年目の観月橋団地13
12.03.25 撮影

良くも悪くも、あの頃の時代があったから今がある。
高度経済成長期を支えた団地群は、
僕らの生きる時代では
限られた人たちの趣味的な目線で評価されることの方が多いかも知れないけれど、
早くとも僕らの時代以後は
登録有形文化財とか
歴史的意匠建造物とかに指定されていてもおかしくないと思います。

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12.04.30 50年目の観月橋団地14
電車が新しくなった京阪宇治線。
リニューアルした観月橋団地。
今、ひそかに観月橋が熱いです。京阪観月橋駅にて。:12.05.08 撮影






■参照および引用
・KANGETSUKYO DANCHI UR賃貸 観月橋団地
 http://kangetsukyo-danchi.jp/
・wikipedia:団地
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%A3%E5%9C%B0

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  1. 2012/05/31(木) 20:44:04|
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